2018.11.18 (日)

第4回

場所:小金井市環境楽習館

思い出の場所を描く

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今回は、環境楽習館で行った。ここはとても落ち着く場所だ。
最初に、大西暢夫さんから糸にまつわる産業のお話を伺う。大西さんの取材のテーマは衣食住であるという。大西さんによれば、衣食住のバランスが成り立っていないと生活は成り立たない。そして、徳山村は衣食住が地域に根づいていたそうだ。今私たちの生活においては、衣食住は基本的に分業化されている。着るものと住むところは、その仕事についていない限り、自分でつくることはない。食事は自分でつくるかもしれないが、食材からつくるということはほとんどないだろう。今の私たちにとって、「衣食住が地域に根づいている」という想像が難しいなかで、大西さんのお話はとても楽しくて、その生活の魅力に気づかせてくれた。
休憩を挟んで、次に宮下美穂さんからの宿題に基づいたワークを行う。宮下さんからの宿題はこんな感じ。

過去の自分を あるく みる きく

「子どもの頃の遊びの絵地図」を描いてみましょう。
自分が子どもの頃(のある時期)に住んでいた場所の地図を思い出しながら描いてみましょう。
紙はA3以上の大きさ。思い出してもいいなという時がいいですね。
辛かったことをあえて思い出す必要はありません。具体的にどんな道を通っていたか、どこに何があったか、何をしていたか、少し思い出してみてください。
絵地図と言っても、綺麗な地図を書く必要はありません。スタイルは自由です。何があったか等は絵として上手く書く必要はなく、文字もありですし、何かを貼ってもいいし、何でもありです。画材も自由。

まずは2つの班に分かれて、宿題の発表をする。記憶に残っているのは、芦田忠明さんの宝塚市の思い出。そういえば芦田さんは、さまざまなワークや最後の展覧会での作品にいたるまで、宝塚市の影響があった。芦田さんにとって、宝塚の記憶は、重要なものなのだろうか。
僕はこの時、地図をつくることがなんとなく難しかった。あまり外で遊んだ記憶がないからだろうか。

発表の後、それについての詩を書いていった。これはこの回に限らないのだが、スタディ5ではみんながいろんな姿勢で、ワークに取り組む。寝転んでいてもいいし、片膝を立てていても構わない。みんなが楽な姿勢で、ワークに取り組んでいた。なぜこの空間が可能だったのか考えると、お子さんの力は大きかったのかもしれない。確かこの回には、芝辻ペラン詩子さんのお子さんが来ていた。他の回ではチューターの渡辺智穂さんの赤ちゃんや、芦沢友紀子さんのお子さん、芦田さんのお子さんもいらっしゃっていた。年齢に幅はあるものの、基本的に幼い子達が多いので、やや行動が予測不可能なところがあるのだけど、参加者や講師の人たちは、それを楽しんでワークを進めていた。そういったものを許容するあり方ということが、全体的に自然であることを許容する空間となったのかもしれない。
環境楽習館が落ち着く場所だったということは、場所の問題だけではなく、そういったここで生まれていた空間とも関係があるのかもしれない。

Text=松山雄大