2019.8.24(土)

第1回

場所:ROOM302(3331 Arts Chiyoda)

からだとことばで、はじめまして

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「東京でつくるということ」をテーマに、「書く」ことを通して参加者それぞれの「いま東京でつくる理由」を考え、自分自身が抱えている問題意識を見つめる場としてスタートしたスタディ1。<わたしとアートプロジェクトとの距離を記述する>という副題を冠した今年は、アートプロジェクトを「書く(記述する)」ことを通して、対象を記述するだけでなく、対象を「見つめている自分(の身体)」を探っていく。

初回であるこの日は、まずは「ことばによる自己紹介」の前に「からだの自己紹介」 として、身体を使ったワークショップを行った。部屋のなかを移動してみんなにとって「しっくり」くる空間をつくったり、歩く速度を速めたり遅めたりしながらみんなの呼吸にあわせて歩いたり。「対角線上の出会い」というワークでは、二人一組になってそれぞれ一本の線の両端から歩いていき、相手と線上ですれ違って反対側へ到達する。ナビゲーターの石神夏希から「自分がいまどう感じているかを大事にしてほしい」という声が。進みたいのか退きたいのか、相手とどのくらいの距離感でいたいのか。ただまっすぐに進むのではなく、自分の気持ちを大事にしながら行き方を決めていく。ことばを用いずに、相手との距離感や自分のなかにある感覚と向き合う時間だった。

休憩を挟んで、今度はことばを使った自己紹介。「自分の名前の由来/今日起きてからここに来るまでで印象的だった出来事/理想の逝き方or一番古い記憶」の3つの項目をメンバーひとりひとりが語っていく。その後、石神とスタディマネージャーの嘉原妙の自己紹介。ホワイトボードに「演劇を始めたきっかけ/いまの仕事/この夏の出来事/生いたち/書くことについて/東京でつくるということ」という6個の項目を書き出して、メンバーが聞きたいトピックを質問し、それに答えていくというかたちで自らの活動や問題意識について語っていった。

続いて、今度はメンバー同士でインタビューを実施。昨年のスタディ1でも行ったやり方で、お互いインタビュアー/インタビュイーとなって順々にインタビューをしていく。「東京でつくること」についてどう思うか?といった質問から、メンバー自身の普段の活動や出身地、どうして東京に出てきたのか?スタディを通してなにを書いていきたいか?など、さまざまな質問や回答が出た。

最後に、スタディ1の今後の方針をメンバーみんなで確認。昨年のスタディ1では毎回エッセイを執筆していたが、今年は毎回ではなく、半年で一本のエッセイを執筆することが最終目標。とはいえいきなり書くのではなく、執筆の前段階として非公開のTumblerを用いてブログを随時書いていく方向に。「書く」ことを重ねていくことで、自分自身が疑問に思っていることや無意識に気にかけていた――そしてそれはその人自身を突き動かしているであろう――「核」のようなものに触れることができるのかもしれない。スタッフ含め総勢10名によるスタディが新たに動き出した。

Text=高須賀真之