2019.9.4(水)

第2回

場所:ROOM302(3331 Arts Chiyoda)

何を書く?なぜ書く?

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第1回から10日ほど経ってから行われた第2回では、実際にエッセイを書くための「企画書」をみんなで作成することを目標に、ディスカッションやフィードバックを行った。

まずは初回を終えての感想をメンバーみんなで共有。「東京との距離感」というのがそもそもないので、そこに埋め込まれている感覚がひとによって違うんだなということを感じた、という感想や、はじめて東京に来たときの新鮮な感覚を忘れてきているのが残念、という感想、まだもやもやしているけれど、そのもやもやに気づけたこと自体がよかったのかもしれない、という感想などが出た。

次に、メンバーみんなでグループディスカッションを行った。3人1組になって、1人5分ずつ喋るというのを、組み合わせを変えながら3セッション。その際、①何について書きたいか→②何について書きたいか/何のために書きたいか(なぜこのスタディに参加したか)→③何について書きたいか/何のために書きたいか/書いた結果どうなってほしいか、というように、セッションを重ねる毎にディスカッションする内容を増やしていく。ひと(他者)と会話を重ねることで、自分のなかの芯(=問い)に気づいていく。

ディスカッションを終え、「企画書」の執筆タイム。石神夏希の用意した企画書(ワークシート[※])には、「タイトル」(今後Tumbler上にメンバーが投稿していくブログの連載記事にタイトルをつけるとしたら?)、「テーマ」(「問い」をひとことでいうと?)、「概要/背景/目的」(何について書くのか?なぜ書くのか?書いた結果どうなりたいか?)といった項目や、エッセイを書くにあたりどんなことを調べ、どんなリサーチをするか(会いたいひと/行きたい場所/読みたい本etc…)といった質問が記載されており、それらに答えるかたちでワークシートを埋めていく。

企画書の執筆を終えたら、みんなで企画書の内容を発表し合い、フィードバックを行った。メンバーそれぞれがどんな「問い」を立て、どんな活動をしていくのかの計画を述べ、聞いたひとたちで意見や質問を出し合いながら付箋に書き出し、発表者に手渡しする。グループホームをつくりたいというひと、プロジェクトをあらたに立ち上げたいというひと、自分の関心があることを“独り言”ではなく他のひとに客観的に伝えたいというひと、さまざまだ。また「東京」へのアプローチとして、普段は電車で飛ばして見てしまう景色のなかに佇んでみたい、キャラが決まっている都市の間と間の境目のグラデーションのあるところを歩いてみたい、プロジェクトでかかわっている作家の視点と自分自身の個人の視点という“多視点”から「東京」を捉えてみたい、というアイディアや意見が出た。一方で、「東京」を見ていく/観察していくときに、「“ちゃんと見る”って何なんだろう?」という疑問も出る。メンバーそれぞれが抱えている“もやもや”を無視するのではなく、その“もやもや”と向き合い、“もやもや”を通して「東京」を見ることが、あるいは“ちゃんと見る”ことにつながっていくのかもしれない。これから約3か月かけてエッセイを執筆していくなかで、この日に立てた「問い」がどのようにかたちになっていくのだろうか。

Text=高須賀真之

※以下の関連資料は、使用当時の状態でアーカイブするため「レポート企画書」として掲載する