2019.8.4(日)

第1回

場所:日本大学理工学部~お茶の水周辺

はじめましてと、紆余曲折した昨年のこと

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記録係の西島慧子です。 東京プロジェクトスタディ「スタディ2 東京彫刻計画―2027年ミュンスターへの旅」が始まりました。
第1回目 は、8月4日(日)15:00から、日本大学理工学部で行われました。

参加メンバーには、美術教育や建築を学んでいる学生、演劇やパフォーミングアート、アートプロジェクトに興味のある人などが集まりました。

初回は、ナビゲーターの居間 theaterの活動と考え方を通して、そもそもなぜ2027年のミュンスター彫刻プロジェクトを見据えているのか?昨年のスタディ2の活動、これまでのミュンスター彫刻プロジェクトなどについて共有していきました。

居間 theaterの活動は、東京谷中にある最小文化複合施設HAGISOで行われた『パフォーマンスカフェ』をはじめとして、『萩のみる夢』『としまアートステーション構想推進課 パフォーマンス窓口』『空想型芸術祭Fiction』 を紹介。演劇やダンスの考え方を使って、まちなかのさまざまな場所で作品を発表してきました。その上演では、その場で起こっている状況をつぶさに観察して、それに寄り添う演出を行っています。

1977年に始まったミュンスター彫刻プロジェクトは10年ごとに開催されており、出展作品は時代とともに変化しています。2017年には、人が介在することで成立する作品やパフォーマンス作品も出展されていました。

10年後の2027年のミュンスター彫刻プロジェクトにはどのような作品が出展されるだろうかと考えたときに、これまでの居間 theaterの活動や考え方と親和性があるのではないか、と昨年から始めたのがこのスタディ2でした。

昨年は、これまでの出品作品の傾向について調べることから始めました。また、美術ジャーナリストの村田真さんや彫刻家の小田原のどかさんをゲストに 、ミュンスター彫刻プロジェクトや「彫刻」について掘り下げました。そして、スタディを進めていくなかで、東京のまちを「彫刻」を通して見ていくことがひとつのプロジェクトとなっていきました。

そして昨年の報告会では、スタディの流れに「東京彫刻計画」というフィクションを重ねてリサーチした結果を、参加者全員でパフォーマンス仕立てにしてプレゼンテーションを行いました。

紆余曲折しながらも、実施された「スタディ2 東京彫刻計画―2027年ミュンスターへの旅」。
今年度も、参加メンバーとどのように展開していくのか、一緒に探っていきます。

ガイダンスの後は、お茶の水周辺の彫刻をめぐるフィールドワークを実施。大学が多く集まるこのまちでは、彫像が不在の台座、歌謡曲を想起させるようなタイトルの彫刻、オフィスビルのなかにはフランスの彫刻家・ブールデルの代表作『弓を引くヘラクレス』、現代彫刻までありました。狭い範囲でも、さまざまな彫刻とともにまちの様子を見ていく時間になりました。

彫刻が面白いという感覚のスイッチが入ると、まちなかにある彫刻が気になってくることから、参加メンバーでは、次回までに各自でまちなかにある彫刻をリサーチし、共有していくことになりました。

Text=西島慧子 Photo=︎加藤甫