2019.1.17(木)

第7回

場所:ROOM302(3331 Arts Chiyoda)

振り返りながら足元を確認する

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新年最初の活動日は、これまでの振り返りをしながらナビゲーター、メンバーが思っていることを自由に話す回となった。清宮陵一は、前回までの内容をこのタイミングで一旦整理しようかと考えたけれど、まだこの流れを閉じるタイミングではないと思ったと話す。加えてゲストごとに会場を変更してきたことに触れ、「移動することが体感として大事だと思う」と述べた上で、清宮が手掛けている東東京エリアを舞台としたアートプロジェクト『BLOOMING EAST』のことなどに触れながら、スタディのテーマである「東京から聴こえてくる音楽」の「東京」にもっとフォーカスして考えていきたいと今後の展望を語った。
また「このスタディにお呼びしているゲストは、音楽と何か別の要素を掛け合わせて活動をしているからこそ、公共性を持ち得ている方たちだと思います。掛け合わせるから、遠くまで自分の意志を飛ばせている」と振り返りながら、自分はまとめるのではなく、広げていく役割を担っているので、メンバーのフィールドがこのスタディによって広がってもらいたいと強調した。
これを受けてメンバーからは、「音楽にいろいろな人が関わっていることを知っていくなかで、自分は裏方、スタッフとして関わりたい気持ちが強くなってきた」といった声をはじめ、各々の立場から音楽とどのように関係性を結んでいきたいかが語られた。

また、音楽とアートプロジェクトという文脈で、音楽家の野村誠さんについての話題も。Tokyo Art Research Labとの連携事業「東京アートポイント計画」のプロジェクトのひとつ、「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」で展開している「野村誠 千住だじゃれ音楽祭」は、野村さんが足立区千住の人たちとだじゃれを言い合いながら音楽を生み出す音楽プロジェクトだ。
このプロジェクトに関わっているメンバーからは、「ワークショップは段取り、ゴールが決まっていて、それに導かれるようなものが多いけれど、野村さんは参加者と同じ立場に立ってみんなの意見を聞いていました。そこに参加したことで、凝り固まっていた考えから開放されていく感じがして、音楽ってこんなに視野が広いものなんだなと実感しました」という発言があった。清宮も野村さんと一緒に仕事をしたときのことを振り返って語り、独自の活動を続けている野村さんの姿勢に、かかわった人たちは刺激を受けているようだ。

終盤、清宮は「このスタディではビジネスやソーシャルの軸でフィールドをつくっているけれど、結局そこに人が立っていることに変わりはない」と述べ、音楽のフィールドに固執せずに別のフィールドを見に行きたい気持ちもあると続けた。
この日はメンバーを交え、音楽ビジネスの現在、アジアのマーケット、チケット発行サービス「Peatix」のこと、報告会でのアウトプットをどうするかなど、さまざまな話題に展開しつつ、にぎやかな雰囲気のまま閉会。そのまま新年会へと移動していった。

Text=高橋創一