2021.10.20 (水)

第0回

【スタディ3】ナビゲーターからのメッセージ

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スタディ3 「これからのウェブサイトについて考える」では、萩原俊矢さん(ウェブディレクター)がナビゲーターを務めます。
本スタディでは、「なぜいまWebサイトをつくるのか」という問いを起点に、Webサイトが得意なこと、苦手なことを探りつつ、これからの時代のアートプロジェクトや文化事業におけるWebサイトの可能性について探究します。
参加者を募集するにあたり、ナビゲーターのメッセージを掲載。ぜひご覧ください。

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インターネットや Web をとりまく状況は、日々猛スピードで変化しています。

1994年、誕生したばかりのYahoo!には約2万4000件のホームページが手動で登録されていました。それが今では、世界中におよそ18億もの Web サイトが存在していると推定されています。(*1)
それにとどまらず、ソーシャルメディアによって誰もがインターネットに参加できるようになったことで、今では Youtube に1日あたり10億時間分もの映像がアップロードされ、インスタグラムには1秒間に約1157枚の画像が投稿されているそうです。(*2)(*3)

みなさんの存在や活動を、遠く離れた人たちへ伝えるために Web サイトは、きっと今も有用なツールだと思います。権威に頼らず自由に表現ができる数少ないプラットフォームであると考えています。同時に、ただ公開するだけではほとんど誰にも見てもらえない、という厳しい現実もあります。

ひとりの人が一生をかけても見きれないほどの情報がアップロードされ続けている今、私たちはWebサイトづくりとどう向き合うべきなのでしょうか。

この問いに答えがあるのかはわかりません。でも、わたしが日々Webサイトを作る仕事をするなかで考え続けているテーマではあります。

誰に、何を、どう届けるか。そうしたとき、誰に届かないのか。

みなさんがそれぞれのプロジェクトをエモーショナルに進めていく楽しさを大切にしながら、冷静に情報発信を考えられる「指針/モノサシ」を一緒に見つけることができれば、幸いに思います。

notes
1. [https://www.internetlivestats.com/total-number-of-websites/]
2. [https://www.youtube.com/intl/ja/howyoutubeworks/]
3. [https://www.omnicoreagency.com/instagram-statistics/]